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2020年08月03日
今年もジメジメとした時期が続き、暑い夏が徐々に近づいてきました。
これからの季節、特に気をつけることといえば熱中症ですね。
熱中症には、以下のような対策が必要です。
・こまめな水分補給
・エアコンで室内を冷やす
・扇風機で体の熱を逃す
・冷えたタオルなどで首元や脇を冷やす
・外出時は日傘や帽子を着用する
そこで今回は、熱中症が起こる原因と熱中症対策に欠かせない「水分補給」についてご紹介します。
熱中症を予防するためにも、この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか?
気温の高い環境に長時間いると、体温調節のために大量の汗をかきます。
大量の汗を出すと体の内部では以下のような状態になります。
・体内の水分と塩分のバランスが乱れる
・体内の熱調節機能が出来なくなる
このような状態になると、めまいや頭痛、けいれん、ひどい場合は意識障害の症状が現れます。
そうならないためにも、適度なタイミングで水分補給をすることがとても大切です。
熱中症を防ぐ為に、こまめな水分補給を意識している方が多いと思います。しかし、ただ回数を多く飲んだら良い訳ではありません。
そもそも「こまめ」ってどういうタイミングなのでしょうか?
回数として1日8回程度が良いとされています。
飲んだ水は、胃に入ってから小腸でほとんど吸収され、残りが大腸で吸収されます。
その時間は早くて30分と言われています。つまり、喉が乾いてからごくごく飲んでも遅いのです。
目安となるタイミングは
①起床時
②朝食時
③10時ごろ
④昼食時
⑤15時ごろ
⑥夕、晩食時
⑦入浴前後
⑧就寝前
おおよその目安となりますが、この8回のタイミングで水分補給を心がけましょう。
1日に摂取する水分量は、1,5ℓが目安です。
人体の水分量は、赤ちゃんで体重の80%。
その後、加齢とともに人体の水分量は徐々に減り、
20代~60代男性→60%
20代~60代女性→55%
70代以上 →50%
となります。
健康な人でも1日に約2.5ℓの水分が失われているので、体を酷使する仕事や気温の高い状況下で仕事をされている方は、それ以上の水分を失っているわけです。
つまり、最低約2.5ℓまたは年齢、性別、仕事によって水分補給の量を調整する必要があります。
しかし、『2.5ℓも飲まれへん😡』という方もいらっしゃいますよね。
たしかにそうだと思います。しかし、安心してください!
実は食事の際、汁物や食べ物などから約1ℓは補給できているようです。
なので、残り1.5ℓを8回なので1回あたり188㎖(コップ1杯くらい)をとればよいのです!
そして、飲み物の温度は、常温がベストです。
体内への吸収率は冷たい方が高いと言われていますが、腸への刺激が強くなる為、下痢などの症状が出る恐れがあります。
暑い季節は冷たい飲み物を飲みたくなりますが、熱中症を予防するためにもなるべく常温で飲むようにしましょう。
摂取する飲み物も選ぶ必要があります。
熱中症は、体内の水分と塩分のバランスが乱れることが原因となり発症に至ります。水分補給は、その乱れてしまったバランスを回復させ、熱中症を予防することが目的です。
はじめに、人間の体に含まれている水分と体液の成分についてご紹介します。
体液は、下図のように水分以外にタンパク質や脂質、無機質で出来ています。
すると、体は自発的脱水といって、体内の水分と塩分のバランスを保つために喉を乾きにくくします。余計な水分を取らせずに、過剰摂取した水を尿として排泄してしまうので、意味がありません。
また、利尿作用のあるカフェインが含まれるコーヒーやお茶なども控えた方がいいでしょう。
上記を考慮して選ぶとしたら、タンパク質、脂質、無機質が入っている飲料水を選んでください。
市販のスポーツ飲料やエナジードリンクは、タンパク質と脂質が入っていないものがあるので、当院ではVMパウダーをお勧めしています。
ちなみにスポーツドリンクや経口補水液、VMパウダーには糖が入っています。
一見すると体液の補充には意味がないように思えますが、糖を含む飲料は血中での水分保持率が高いとの報告があります。
熱中症対策で水分補給をする際は、水分以外に体液の補給も意識する必要があります。
ただの水を買うよりも、ラベルにある成分表示をしっかりと確認し、正しい熱中症対策を行いましょう。目的に合わせて選択してください。